製本とは、印刷物・原稿などを綴じ合わせて、1冊の書物にまとめること。
洋装本と和装本とに大別できます。
日本に洋式の製本術が伝来したのは明治の初め、洋式の印刷術が移入され、洋紙の製法がつたえられたのと前後して、1873年5月、イギリス人W,F,パターソンが、印書局(いまの大蔵省印刷局)に製本教師として招かれ製本術を伝授したのに始まります。その後、明治-大正-昭和-平成-令和と歴史に従い、
印刷術の進歩、出版業の進展とともに、製本業も漸次家内工業から機械工業に進み、手工業からオートメーション化し、今日の隆盛をみるにいたりました。
その製本の長い歴史の中の一端に、属しているヒラオ製本。
ヒラオ製本は、今後も出版印刷工程の最終加工部門を担って本づくりに貢献していきます。

印刷工程

ヒラオ製本では、ホストプレス工程の「仕上げ加工(製本)」を行っております。

製本の流れ

■無線トジ製本

■中トジ製本

①無線トジ製本ライン

無線綴じとは、本文の束(折丁)の背の部分を製本用の特殊糊で固め、表紙用紙でくるんで綴じる製本方法です。 背表紙があり、しっかりとした直方体の本になるため、強い耐久性を誇ります。
丁合(ちょうあい)の完了した折丁の背に糊を塗布して表紙を貼り付ける。

無線の名は製本の際に線(糸や針金)を使用しない事によるものです。
背を一度切り落として接着面を作り、そこに熱で溶かした特殊糊(ホットメルト)を塗布する無線綴じと、折り機でアジロ刃で切り込みを入れて糊を浸透させる網代綴じ(アジロトジ)に大別されます。

※近年、ポリウレタンホットメルト糊を使用したPUR製本という仕様があります。
従来のEVA製本のホットメルト糊より、接着強度が強く、広開性が良いトジ仕様です。環境に優しいのも特徴です。
ヒラオ製本では、PUR製本の仕様で本を作れます。

②中トジ製本ライン

中綴じとは、表紙と中身の折り丁を中央ページを開いて丁合いし,開いた真ん中ののどの部分を針金または糸で表紙まで通して綴じる方法。のどの奥まで絵柄が見えるため折り精度に注意が必要である。また,厚手の本では中側と外側の折り丁の長さが異なるため小口切れなど起こさないように,製版段階からの注意が必要である。雑誌やカタログ・パンフレット・取り扱い説明書などでは針金で綴じられる
本が多くあります。
その本を作るのに必要な知識と技術で、
ヒラオ製本では、特殊な検査技術で品質の高い製品を作ります。

★ヒラオオリジナルな検査体制

特殊開発の様々な検査機器と、人によっての外観検査で、高い品質を保ちます。

③その他製本加工

ヒラオ製本では、上製本や折り加工、糊とじ加工など、様々な製本加工も承っております。

上製本

一般的にハードカバーのついた高級製本様式。中身を糸でかがり,または接着剤で固めて仕上げ断ちした後,表紙貼りした表紙にくるんで仕上げ,表紙が中身より大きく,三方にチリがあって,見返しを貼ったもの。背の形状から丸背と角背とに分かれ,それぞれに表紙の仕立て方により,溝付き・突付け・薄表紙がある。さらに,背固めの方法からフレキシブルバック・タイトバック・ホローバックに分類される。

折り加工

平行折り、直角折り、DM折り、巻折り、ジグザグ折り(経本折り)様々な仕様の折り加工にも、最新の設備で対応しています。